「ビジュアライジング・データ」 日本語版出ました

Visualizing Dataの日本語版
ビジュアライジング・データ ―Processingによる情報視覚化手法
が出ました.

内容はProcessingを作った情報の可視化手法についてです.
(この本ではVisualizationは可視化じゃなくて視覚化と訳されていますが)

ProcessingはJavaの方言的な仕様をもつ,描画専門のプログラミング言語で,描画以外にも,データベース,ネットワーク等様々なライブラリが提供されています.
僕は少ししか触ったことがないのですが,かなり簡単に色々描けちゃうので面白いです.
プログラミング入門に最適な印象でした.
王道的にC言語から始めると,コマンドラインに何か打つとお返しに文字が出るという味気ない(いや,僕は大好きですけど)プログラムしか書けないので,続かないんですねー.たぶん.
ポインタとかを散々頑張っても,連結リストで本の管理をしよう!というのがせいぜい.
それに比べて,数行で何かヴィジュアルが出るので,きっと面白いでしょう.
なのでお勧めです.
実際,IAMASでもメディア・プログラミングという授業(だったと思う)では,Processingが使われています.

この著者であり,Processingの開発者でもあるBen FryはProcessingで博士号を取って,博士論文
Computational Information Design
を展開したのがこの本とのこと.
僕は音が(一応)専門なので,もっとも尊敬しているプログラマーはSuperColliderのジェームス・マッカートニーですが,ヴィジュアル専攻の人からみれば,Ben Fryはヒーロなんでしょうね.

で,さらにすごいなと思うのは,Processingは既に活発なコミュニティを持っていて,各方面でよく名前を聞くということ.(メディア系の学校では特に)
実はソフトウェアにおいて一番難しいのは,このコミュニティを作る,ということだと思います.

さてさて,そんなお勧め楽しげな言語,Processingでヴィジュアライズが学べちゃうのがこの本です.
まだ全編読めてはいませんが,Processing入門から始まって,色々なヴィジュアライズ手法を実際にコードを打ちながら学習できちゃいます.
Processingぐらい適度に抽象化(& 専門化)されたAPIを使って手法を覚えれば,自身の開発環境へ応用もしやすいでしょう.
実際,この本がOpenGLやQuartzを使っていたら,それらのAPIのコードが主体になってしまって,本質的な部分が学習しにくいのではないかと思います(両方Cで書くからメモリ管理もあるし・・・).

僕はこの本である程度覚えたらQuartzで描いてやろうと思っています.
なんたって,QuartzはiPhoneとMac OS X,完全互換なのです.
OpenGLが互換性がないので, iPhoneではQuartzが唯一の共通描画言語なのです.

ちなみに,QuartzはPythonブリッジ(PythonからQuartz APIが使える)があるので,同じくO’Reillyから出ている「集合知プログラミング」とこの本を組み合わせる,ってのも面白いでしょう.

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