Simplify Mediaの登場
2008/8/16 Simplify MediaがApp Storeに登場した.
機能の詳細は他所に譲るとして,今思いつくことを書いておく.
これはネットワーク型”iPod”の登場である.
iPodからハードディスクドライブが必要なくなった.
(ネットワークに繋がればという条件付きではある)
これの意味するところはなんだろうか.おそらく単に同期が必要無くなったというレベルの変化ではない.
以前,iTSのHDDの容量を計算したことがある.500万曲を簡単に換算すると.たった18TBだった.
Simplify Mediaは30人まで共有可能である.
30人共有し,一人600GBのHDDを持っていればほぼ同じ規模ということになる.
つまりSimplify MediaはiTSレベルのデータにどこからでも(3G圏内なら)アクセスできるという可能性を提示した.
iPhone一つで.
iTSとの違いは,単にアクセス可能ということではなく,特定の誰かのライブラリの集合にアクセスするということだろう.
フラットなデータベースではなく,スペシフィックなデータベースへ.
注目すべきは,このネットワーク型”iPod”は,”iPhone”によって登場したということだろう.
iPhoneの(大きな)制約の一つである音楽ファイルへのアクセス制限が,なんと,その音楽ファイルの大元である,iTunesへのアクセスという形で破られ,それをAppleが容認したということ.
もちろんできるのは”聞くこと”だけではある.しかし大きな可能性を見せてくれたのは間違いない.
もうひとつ,これはひょっとしたら単なるネットワーク型”iPod”ではないかもしれない.
Simplify Mediaで曲をブラウズすると,ジャケットとアーティスト解説と,あれば歌詞を表示することができる.これにこれまでのiTunesでの視聴とは違う何かを感じた.違った所有感とでも言おうか.
ここに,ネットワーク型”iPod”以上のもの,”iPhone”を感じた.
Simplify Mediaの登場がどのような影響を見せるのか,今後も注目したい.
(音楽ファイルの)巨大データベースへのアクセス権を買う時代がもう近いのかもしれない.
それすらも必要なくなるのかもしれない.
8月 20th, 2008
私も早速Simplify Mediaを使用しました。確かに音楽を聴く体験のなかでは、今までにない感覚を持ちました。自分の中で整理できていないのですが楽曲の所有感がiPod(や他のメディア)と明らかに違う感じはします。
ただ現時点ではバッテリーを結構消費することや音質がiPodより悪いなどの問題がありますが、これらはハードウェア/ネットワークの進化で解決される問題ですね。
とにかく近い未来の音楽体験形体な気はします。
8月 20th, 2008
やっぱり体験として何か変ですよね.
1. 聞いているのは自分の持っている(あるいは友達の)PC上のデータ(手元には無い)
2. iPhoneなので,PCよりは持っている感がある(手元にある感)
なので,1と2の狭間で所有感が揺れているからでしょうか.
Simplify Mediaの場合はデータは残らず,その後も聞くためには,またネットワークに繋がないといけないので,やっぱり所有感は低いはずなんです.(キャッシュ等メモリ上には残るかもしれないけど)
けど,Simplify Mediaの画面上ではそんなことは関係なく,”あるもの”として表示される.
その辺でしょうかねぇ.
データとしては一回性というか,ネットワークが切れたらそこまでとなるので,通常聞いているよりは不安定なわけで,それによるプレミア感もあるのかもしれません.