いつか音楽と呼ばれるもの

『SITEZERO/ZEROSITE』No.2 「情報生態論──いきるためのメディア」

Posted in いつか音楽と呼ばれるもの on 10月 16th, 2008 by Norihisa Nagano – Be the first to comment

ついに出ました!!SITEZERO.

No.2|2008年10月15日発行「情報生態論──いきるためのメディア」
Information Bionomy:Media to be Alive

音楽の論文3つは

[音・楽]三輪眞弘|逆シミュレーション音楽とは何か
[音・楽]城一裕|いつか音楽と呼ばれるもの──試論
[音・楽]徳井直生|バベルのタワーレコード

となっております.
三輪眞弘教授はIAMASの僕の所属スタジオの先生です.逆シミュレーション音楽のコンセプトについて,まとめて読める本って今これだけじゃないかと.「CDは音楽ではなく,録楽なのだ」で始まる三輪先生の論文,必読!

城一裕徳井直生,いつか〜メンバーの二人の論文も,もちろん必読.

徳井さんの論文は「かつて音楽と呼ばれたもの」という言葉が(言葉自体は出てきませんが)どのような問題意識から生まれ,どのようにしてMassh!に至ったのか.エッセイ調で読みやすく書いてあります.

城さんの論文は城さんの3つのプロジェクト,SWO,Monalisa,aeoについて.
どれも分かりやすい丁寧な説明で解説してあり,それが「いつか音楽と呼ばれるもの」へ繋がるものだという内容です.
「いつか音楽と呼ばれるもの」という言葉が紙媒体に載ったのは初です.祝!!
Monalisaが紹介されているのは,サンレコの澤井さんの連載に載って以来かも.

この音楽特集を読んでいただくと,「いつか音楽と呼ばれるものを考える」Podcastがより理解しやすくなると思います.
なので,いつ出るんだーいつ出るんだーと毎回言ってたわけです.

各章に書かれているドミニク・チェンさんの解説と,それを踏まえた解釈とまとめも秀逸です.
さすが.
実はmovalprocess・system構想は徳井さんの「かつて音楽と呼ばれたもの」と同じくらい
ドミニクさんの情報生態論(というか,彼との議論)の影響を受けています.
僕のわけのわからない且つ前後の繋がらない話を,辛抱強く,そして真剣に聞いてくれた数少ない人です.感謝感謝.

是非お手に取ってみてください.

ちなみに,僕の名前もちらっと出ています.
本に名前が載ると異様に嬉しいー

いつか音楽と呼ばれるものを考える,SITEZERO特集,もちろんやります!
(いつか〜の3人にスケジュール調整オファー中)
ご質問等あれば是非お寄せください.書いた本人が答えます.

エンタテインメントコンピューティング2008「音楽の未来を実装するということ」

Posted in いつか音楽と呼ばれるもの on 10月 3rd, 2008 by Norihisa Nagano – Be the first to comment

オーガナイズドセッション & ライブデモンストレーション「音楽の未来を実装するということ」
(オーガナイザ:明治大学 宮下芳明)

http://www.dc-meiji.jp/ec2008/program.html

金沢21世紀美術館シアター21
10月29日 17:30-19:00

永野 哲久(情報科学芸術大学院大学 IAMAS),大山 宗哉宮下 芳明(明治大), 水田拓郎(STEIM)

に参加させてもらうことになりました.

宮下さんに誘っていただいて,2時間ぐらいミーティングして企画を考えました.
実は初めてお会いしたのですが,話通じすぎ・おもしろすぎで
こりゃセッションが内輪話で終わらないように気をつけねば!と思うぐらいの濃いミーティングができました.

そんな話の中,宮下さんの研究室の研究とmovalsystemがわりと方向性が近く
「これって実装しているってことだよね」という話になり
今回の「音楽の未来を実装するということ」というタイトルが決まりました.

音楽を実装するという,かなり挑戦的なタイトルですが(しかも未来!)
タイトル負けしない面白いセッションにしますので是非お越しください.

以下,僕のプレゼンの内容

音楽のあり方を,レコード・CDを前提としたものではなく,コンピューター・インターネットを前提としたものとして考えることができます.そして,コンピューター・インターネットを前提としたものは,具体的なシステムとして実装することが可能です.
私が実装したmovalsystemは,専用クライアント・アプリケーションとWebデータベースからなる.サウンドファイルと曲の構成情報を参加ユーザー間で共有するシステムです.専用クライアント・アプリケーション,movalprocessは90年代末にドイツの音楽家オヴァルが開発するも非公開に終わったovalprocessを復元したものです.
このシステムを通じて,現在の,そして未来の音楽のあり方についてお話します.

MMG

Posted in いつか音楽と呼ばれるもの on 6月 11th, 2008 by Norihisa Nagano – Be the first to comment

最近発見したのですが,MMG開発日記が開始されておりました!

MMG 開発日記

MMGは宮島さんが開発されているMASHUP用アプリケーション.こちらの解説が詳しい.

第287回:ソニーCSLで開発中のリミックスエンジン「MMG」とは?
~ 誰でもリミックスできる音楽の新しい形を提案 ~

massh!と同じくMASHUP用アプリケーションながら
アプローチがかなり異なるところが面白いです.
DeMOSAでのDemo,面白すぎです.

InterCommunication 64号

Posted in いつか音楽と呼ばれるもの on 2月 26th, 2008 by Norihisa Nagano – Be the first to comment

InterCommunication 64号は音楽 /メディア ポストCD時代のMAKING MUSIC

説明不要の久保田晃弘さん,渋谷慶一郎さん,佐々木敦さん,高橋悠治さん,
音楽ジャーナリストの津田大介さん
最近注目している社会学者の鈴木謙介さん
音楽未来形の増田聡さん

ということで豪華執筆陣.
これは「いつか〜」としては買わねば.
必読.

Year of the iPhone

Posted in いつか音楽と呼ばれるもの on 1月 6th, 2008 by nagano – Be the first to comment

OS X Programmerとしては見逃せない,赤松さんのpost.
Year of the iPhone

コンピューターからではなく,OS XというOSから考えているところが秀逸.

AppleがApple Computerじゃなくなったことからも,大筋は同意.
(というより,その方がおもしろそう)
「制作環境としてのコンピュータは暫く存続する」
以下の,ドッキングステーションへの繋ぎも納得.

実際,複数台のマシンを使っていると環境統一が相当めんどくさい.
こっちにはあるけど,あっちにはないから,共有フォルダだ,webdavだ,.Macだなんだと面倒くさい.

しかし,本質はそこではない.
「コンピュータの終焉」がキー.

では,このようにコンピューターをめぐる環境の変化が起こるときに,そこから「いつか音楽〜」のカケラをどのように見つけることができるのか.

Laptop***じゃない何かが大量発生するかもしれない.
「音楽」(録楽)の聞かれ方がまた変わるかもしれない.(CD -> iPod -> ? )
デバイスが変わるのでアプリケーションも変わるだろう.(マルチタッチうんぬんレベルではなく)

これらを考えると,作るべきは,サウンドファイル生成ソフトウェアではない.
では何を?

RE:「いつか音楽と呼ばれるものを考える」 #1

Posted in いつか音楽と呼ばれるもの on 12月 29th, 2007 by nagano – Be the first to comment

徳井さんからの煽りドミニクさんからのトラックバックを受けたので,そろそろ何か書かねばなということで.
(このblogは技術情報以外はほとんど書かないのですが,たまには)

二人が言ってることの論点は
何をどういう目的で作るべきか?
ということに尽きると思う.

で,ここでの「何」は僕の場合にはソフトウェアで
「どういう目的」は,どういう意思で,何を意図して,どういう結果を求めているかということなので
要するに,「お前はどういう思想でソフト作ってんだよ」
ということになるはずである.

これを書くと,半ば心情告白めいたことになっていくのですが
「いつか〜」で上手くいかなかったと散々言ったけど,実はそこそこは成功したと思っているMonalisaを作るに至るまでの経緯とからめて書いていきます.

ソフトウェアを作ることに意味を見いだしたのには,まず,Max/MSPとの衝撃的な出会いがあった.プログラミングの専門家でなくとも,比較的簡単に自分用のソフトウェアが作れる.
この衝撃は大きく,2・3ヶ月Max引き篭もりをすることになる.
自分用のソフトウェアが作れることに衝撃を受けたというのは,つまり自分用のソフトウェアを作りたいと思ったわけで,それはどうしてかというと,「いつか~」でも話したとおり,ovalがoval processを作ったからであって(実はovalはoval processは使ってないとの説もあるのだが), Powerbookを手に入れた時点で,既にソフトウェア制作とそれを使った音楽作成が目的であった.

Max引き篭もり中に偶然参加したfreq01で,二つ目の衝撃であるnato.0+55+3dとの出会いがあった.
(freq01で徳井さんがMax Objectを開発している様子を見た衝撃も書いておかねばなるまい)

動画のリアルタイム処理に加え,このソフトウェアはMax/MSPに寄生して動いた
(後のMonalisa-Audio Unit / Image Unitに繋がるPlugin思想への種がこの時点で既にある).

nato.0+55+3dは他にも通常の意味でのソフトウェアには無い多くの特徴を持っていた.
nato語とそれによる難解なマニュアル
OSをhackしているかのような動作(に当時感じられたdesktopへの自由な描画.起動時のフリッカー)
危険なobject.etc.

これらの仕掛けから,当時,natoの持つ世界観に大きく魅せられた.
natoを使った独特の表現にも衝撃を受けた.
natoはそのソフトウェアとしての機能以上に,ある種のカルチャーを作り出したと言っても過言ではないと思う.
(カルチャーというには狭い世界なのは承知しているが)

natoと強く結びついた作品を残したユニットとして
portable[k]ommunity
http://hive.ntticc.or.jp/contents/artist_talk/20040821_1/

710.beppo
http://www.variations.jp/main/02artist/710.beppo/index.html

の二つを挙げておく.

結果的にnatoカルチャーが一過性のものであったように感じられることは無視できない.
(これは,いつか~で議論すべき一つ)

ともあれ,僕はnatoにソフトウェアのもつ大きな可能性を見せられた.
ソフトウェアはその機能以上の価値を持ち得るし,その機能以上のものを作り出すことができる.

そのためには仕掛けが必要であることもnatoから学んだ.

そこから導き出された結論は

自分で音楽を作るよりも,それを生みだすツールを作る方がおもしろいはずだ

であった.
この時点で,単なる便利ツールは僕の目指すソフトウェアからは除外された.

続く.

natoの詳細は赤松教授の解説ページが詳しい
http://www.iamas.ac.jp/~aka/tme/nato/

いつか音楽と呼ばれるもの

Posted in いつか音楽と呼ばれるもの on 5月 11th, 2007 by nagano – Be the first to comment

西洋音楽のフリーズ
エレクトロニカの古い夢
生成的集合・集合的生成
知覚の拡張
デジタル・マテリアリズム
審美への懐疑
世界の成り立ちを変えること

people’s ears could take them into the past or across vast distances.

サウンド・アートの現在: 1996〜2006 and beyond

Posted in いつか音楽と呼ばれるもの on 2月 5th, 2007 by nagano – Be the first to comment

もう一つMovieネタ.
最近見つけたのですが,YCAMのpodcastで
多摩美の久保田先生がここ10年のサウンド・アートについて包括的にお話しされています.
さすがの内容.必見.

YCAM PODCASTING

freesoundsearch

Posted in いつか音楽と呼ばれるもの on 1月 18th, 2007 by nagano – Be the first to comment

freesoundsearch ベータリリース (Max/MSPエクスターナル)

またまた徳井氏がすげぇのをリリース.
かつて音楽とよばれたものシリーズMax Object.