AR, オトカメラ, Core Audio, AS3, デザイン, ユメみるiPhone
Posted in Codex on 5月 15th, 2009 by Norihisa Nagano – 2 Comments4月以来、Blogをあまり更新できませんでしたが、いろいろやっておりました。
東京に戻ってきてIAMAS在籍時よりいろんなことにチャレンジしております。
AR
ARToolkitを少々やりました。
少々というか、iPhoneに勝手に移植して動かしました。
そこそこ動いています。
Audible Realitiesのコンセプトが音中心なので忘れていましたが、最初のアプリケーションがMonalisaであったように、自分の興味が音と映像だったのをARやって思い出しました。
原点に戻ってきた感じがしております。
ARが面白いかと言われれば、iPhoneだと画面が小さいので、仮想物体がiPhone上に映ってもさっぱり面白くありません。しかし、iPhoneの他の機能と組み合わせればきっと面白くなるはず。ということでいろいろ実験中。
オトカメラ
音と映像と言えば、オトカメラ。
あまり考えてなかったのですが、これも音と映像(画像)の同居。
これまた原点に戻ってきた感じがしております。
オトカメラは機能はシンプルですが、iPhoneのCore Audio APIをほぼ全て使っています。
version 1.0〜1.1
AVAudioPlayer (AVFoundation.framework)
Audio Session, Audio Queue, Audio File, Ext Audio File Services (AudioToolbox .framework)
version 2.0〜
Audio Unit、AUGraph (AudioUnit.framework)
使ってないのはAudio Converter, Audio Stream Servicesだけか。
新バージョンの2.0では、録音中のモニタリングが可能になりました。
あと、レベル(自動)調整機能なんかが付いています。
こんな感じ。

現在審査中ですが、問題なければあと2・3日ぐらいで出ると思います。
オトカメラの開発で、iPhone Core Audio APIの全体がだいたいつかめました。
この成果を何かの形でぼちぼち公開していきます。
Core Audio、いろいろありすぎて分からん・・・とユメみるiPhoneの最後の対談にも書いてあったし。
AS3
オトカメラでは、撮(録)ったファイルをBlogに貼ったり友達に見せたりしたい、という声があります。
実際、自力で音と画像を編集して公開されている方が既にいらっしゃいます。
その場合、特に問題なのがブラウザでの表示です。
考えた結果、選択肢が他にないので、Flash嫌いなのですがAction Script 3.0でプレーヤーを書くことにしました。
iPhone内でAAC、MP3が作れないのでオトカメラはAIFFを使っているのですが、そこで問題なのが
・FlashはAIFFが埋め込みじゃないと再生できない
・AIFFに埋めている画像を取り出さないといけない
というわけで、AS3から導入されたByteArrayという、バイナリファイルを読み書きできるクラスを使って
・AIFFの再生
・画像を取り出して表示
するコードを昨日・今日で書きました。
Flash嫌いですが(2回目)ByteArrayで動的なサウンド再生・シンセシスができるので、ちょいと面白くなってきました、というか、AS3、なんでもできるな。すごすぎる・・。
試しにまたりさまBinaryでも移植してみようかな。
そんなわけで、近いうちにオトカメラはネットワーク対応すると思います。
デザイン
オトカメラをネットワーク対応させると、Webページを作らないといけません。
このように、iPhoneアプリをほぼ一人でやっていると特に問題になるのがデザインです。
デザインといっても
・そもそも何作るかという意味でのプロダクト・デザイン
・システム設計という意味でのデザイン
・Web・デザイン
・アイコンなどのグラフィック・デザイン
等、いろいろありますがここでのデザインは最後の2つです。
人にはキャパシティというものがあるので、全部やるのは無理だ、という立場でこの二個のデザインは避けてきたのですが、ついにそうも行かなくなってきたのでWebデザインをまじめに勉強することにしました。
やってみたら面白くて、アイディアがはまってそこそこ見れるページができると、コードが動いたときとは違う感動があります。World 9などで協力してもらってるIAMASの筒井師匠に送ったら、よくできてると言ってもらえたので調子にのって頑張っていきます。
ユメみるiPhone
もう一つのグラフィックデザイン、といえば5/11に出た徳井さんの「ユメみるiPhone」。
この本の面白いところは、とてもiPhoneプログラミングを扱う本に見えないところ。
表紙だけを見るとなんの本だかさっぱり分かりません。
Flash系だとやたら見栄えの凝ったプログラミング本があったりしますが、この本はそれとも違う新ジャンルという感じがします。
で、当然、内容も他の本とは違います。ともかく楽しく遊んで覚えようというコンセプトと、だがしかし、その先に進めるように、土台を固めて、という同居しずらい相反するコンセプトがしっかり同居できていると思います。
後者の部分は、ちょっとだけお手伝いさせてもらいました。
「ここでこれを書いておかないと、他の本を読んだときに分からないんじゃ?」
といった議論にかなりの時間を使いました。
あとは重箱の隅をこれでもかと突っ込む役をやりました。
なので、楽しい中にも必要な情報が厳密に記載されていると思います。
僕が勧める読者は
・いろいろ試してみたけど、ともかくコードが呪文にしか見えない人
・コンソールに何か文字が出るだけのプログラム例に耐えられない人
・ProsessingやMax/MSPなどのちょっとライトな開発環境で1つでも何か作ったことがあるけど、その先に進めない人
・Audiblesが出しているような、これまでのアプリケーションとは一味違うもの(自画自賛失礼)を作ってみたい人
です。
僕の感想としては、面白いアプリケーションを作って欲しい、という思いが込められているな、と思いました。そんなわけで何か作りたい人、そのとっかかりが欲しい人におすすめします。
めずらしく日記っぽいことを書きましたが、この辺で。




